新しいにおい産業を創成する技術開発(7/11)

【大阪府技術協会共催事業】

香料アロマ消臭脱臭剤ガスセンサから 病気の診断まで、においは私たちの生活に とって欠かすことができないものになってい ます。

今回の報告会では、外部の専門家に、ガス センサアレイおよびイオン移動度スペクト ロメトリによるにおいのセンシング事例を 解説していただきます。

また、大阪技術研で取り組んでいる ”におい” に関するプロジェクト研究についての経過報告を行います。
※大阪大学産業科学研究所の有するヒト嗅覚受容体情報と、大阪技術研が有する機器分析情報の有機的統合により、「におい」を特徴づける『におい物質』を特定し、官能評価に変わる新しい評価方法を確立する。特に、消臭、脱臭に代表される「におい関連ものづくり」の変革を目指した取り組みを進める。


1.日 時: 令和5年7月11日(火) 13:15~16:00

2.場 所: (地独)大阪産業技術研究所 森之宮センター 3F大講堂
      住所:〒536-8553大阪市城東区森之宮1-6-50

3.定 員: 100名(先着順) 申込は → こちら

4.参加費:無料

5.プログラム:

13:15~13:20 開会挨拶
13:20~14:20 招待講演
においの見える化において陥りやすい点とその対策
におい評価の中心は官能評価であり、それを裏付け定量化する方法はいくつかあるものの、におい成分の検知閾値濃度範囲が成分によ り非常に広いこと、バックグランドガスの影響が出てしまうこと、においのほとんどが複合臭であることなど注意が必要です。本講演では それらを踏まえ、いくつかの機器測定の有効利用方法を紹介します
           株式会社におい科学研究所
                    代表取締役 喜多 純一氏
14:30~15:30 招待講演
MEMS型イオン移動度スペクトロメトリのデジタル嗅覚への応用
目はカメラ、耳はマイク、鼻は?一風変わった気体・においセンシング技術のご紹介です。本講演では、いくつかの事例と共に、 当技術の 方式「非対称電界イオン移動度スペクトロメトリ」をご紹介いたします。
   株式会社リコー 先端技術研究所 Human Digital Twin研究センター
    Interaction Design研究室 Field Interaction研究グループ
            氏本 勝也 氏   匂いの撮影家 (Odorgrapher)

15:30~16:00 プロジェクト研究報告
においの官能評価を機器分析で代替する方法の検討
においに関する技術開発では、官能評価が非常に重要です。しかし、一定の嗅覚を有する訓練された評価者を安定的に確保する ことの難しさがあります。本講演では、 ガスクロマトグラフ質量分析計およびガスセンサアレイにより、官能評価に置き換わる方法 の取り組みについて報告いたします。
     地方独立行政法人大阪産業技術研究所
            高分子機能材料研究部 喜多 幸司 氏

パンフレットも御覧ください。